・・ 風のワルツ♪ ・・

yyuh6.exblog.jp

音楽・韓ドラなど趣味のページです♪       管理人:由(ゆぅ)

<   2008年 06月 ( 2 )   > この月の画像一覧

館野泉さんは、言わずと知れた日本を代表するピアニストのお一人ですが、6年ほど前に脳溢血で倒れられ右半身が不随になり、現在はほとんど左手1本で演奏されています。

私が館野さんのピアノと出会ったのは、10年ほど前のこと。シベリウスの「樅の木」という小品を近所に住む中学生の娘さんが、区内の喫茶店で行ったミニコンサートで弾いたのを聴いた時でした。

このミニコンサートは、当時 同じ町内にお住まいだった一人のピアノの先生の呼びかけで集まった近隣のピアノレスナーの発表の場で、私もそのお仲間に入れて頂き、何度か生徒や息子を出させてもらっていました。 
改めて考えると、とても貴重な場であり、私が現在まで生徒たちを引っ張って行けているのは、第一に発表会を共にする5人のピアノ仲間がいたから、そしてこの先生との交流があったからと言っても過言ではないと思います。

上の地域のミニコンサートで、私は初めてシベリウスのピアノ曲に出会い、それを演奏する館野泉さんを知り、フィンランドを中心とする北欧の音楽家にも目を向けるようになりました。

館野泉さんの奏でるピアノは小さな曲でもすごく素敵で、心を打たれます。
私は館野さんを知って ますます 超絶技巧を目指すだけがピアノの道ではないと確信できたように思います。
決して館野さんに技巧がないと言っているのではなく、敢えていうなら館野さんは超絶技巧をお持ちだけれども それをひけらかすような演奏はされず、ただ いい音を奏でる そのことに集中している 結果、館野さんの演奏は超絶技巧を超越して心に響くのだと思われてなりません。
私など何の技巧もないのに、いい音で弾きたいとわがままを言ってますけれども^^;

さて、前置きが長くなりましたが、今回のリサイタルは館野さんが左手だけで奏でられるようになってから、初めて生で聴いたものです。キタラ大ホール前から5列目位のまん中の席でした。


楽屋の扉が開いて歩いてピアノに向かわれる館野さん、右足を引きずっていらっしゃいます。そのお姿が痛々しく、演奏される前からリサイタルの行方が少し気にかかります。

1曲目は吉松 隆作曲「タピオラ幻景」(館野 泉に捧げる)

タピオラとは、北欧フィンランドの神話の神(タピオ)が棲むところ。シベリウスの音楽に魅せられ書かれたものだそうです。

光のヴィネット(肖像)、森のジーグ(舞曲)、水のパバーヌ(舞踏)、鳥たちのコンマ(符号)、風のトッカータ(舞曲)5つの組曲です。

素敵な曲でした。 シベリウスの曲にも感じますが、北海道と北欧は気候や自然の豊かなところが似ているからでしょうか、こういう曲は、私の耳や心にスーッと入ってきます。
2部のトークの時、館野さんがこの曲は自分にとってとても難しい曲だとおっしゃっていました。高音が多いので演奏中 館野さんは左手を右にやったまま体はずっと右に傾けており、体力的にも大変な曲だと思いました。

2曲目は 間宮 芳生作曲「風のしるしーオッフェルトリウム」(館野 泉に捧げる)
さて、この曲は左手の演奏会用楽曲として、館野さんが間宮さんに依頼し、出来た曲で、テレビで一部聴いたことがありました。
ところが、どうしたことか、ここで私、うつらうつらしてしまったのです。
後から館野さんも、2曲目は自分にとってとても弾きやすい曲だけれども、みなさんは少し退屈されたかもとおっしゃっていたのでドキっとしてしまいました^^;

第二部の初めに、このリサイタルのコーディネーターの方とのトークがありました。これはテレビや音楽雑誌でも読んだことがありますが
「右半身不随になり1年半ほどリハビリを続け悶々とした日々を送っていたのだけれども、ある日、息子が家に帰ってきて左手のためのピアノ曲の楽譜を置いていったのね。それを弾いてみると、夢中になってしまって、あーピアノは指が足りなくても、両手でなくても弾けるんだ。その時に音楽を奏でるのに、何の障害もないんだと思ったのね」と。

手が小さくて指が短いことがピアノを弾くのにどれだけの障害になろうか、悩むのも恥ずかしいことのように思えてきますよね。

第二部の演奏は、館野さんの唯一の弟子 平原あゆみさんとの三手連弾で 吉松隆「4つの小さな夢の歌」から始まり、スクリャービン「左手のための2つの小品 前奏曲と夜想曲」、バッハ「(ブラームス編曲)シャコンヌ ニ短調」へと続きました。

二部は魅せられました。可憐なお弟子さんとの連弾も楽しませてくれたし、スクリャービンとバッハはプロ中のプロの演奏でした。 最後にはピアノに向かうお姿が頼もしく感じるようになりました。

館野さんの演奏曲は知らない曲ばかりでしたが、そこでピアノ音楽の世界を広げて見せてもらったと思います。
こういうことって素敵なことですよね。とても嬉しいことでした。

館野さんの健康を願わずにはいられません、館野さんどうぞお体を一番に大切に!!
[PR]
by yyuh6 | 2008-06-29 12:21 | ピアノ・音楽雑記

二つの演奏会(1)

半年振りの更新です^^;
進学、就職活動の息子たちもひとまず落ち着き、新入会の生徒も一段落、ようやく自分の勉強に身が入るようになってきた今日この頃です。

そんな中、ロシアの若手ピアニスト ドミトリー・シシキンと左手のピアニスト館野泉さんの演奏会に続けて行ってきたのでレポート&感想を書いておきます。 

ドミトリー・シシキンは弱冠16歳、日本ではほとんど名前も知られていないでしょう。
演奏曲はショパンからマズルカ、ワルツ、ノクターン、エチュードをバランスよく数曲ずつ、そして英雄ポロネーズ、リストのカンパネラ、ラフマニノフ 前奏曲、チャイコフスキー 胡桃割り人形からとメジャーな曲ばかり盛り沢山、聴く前から嬉しくなってしまいました。

さて、前評判も知らずに聴いた16歳の彼はどのような演奏だったかというと、一言でいうと「速かった」 ものすごく指が回っていたということです。
しかもミスらしいミスもなく、ロシア民謡風のリズムが出てくる場面では、そのリズム感が素晴らしく、ワンダフル!な演奏だったと思います。

が、いくつかの激しい曲では柔らかな音に調整されていたピアノに助けられた という感じがしました。 また、彼が本当に好きで弾きたいのはショパンやリストではなく、民族的な土臭いリズムのある曲が似合っていると感じました。そして今はまだピアノを弾かされている ややそんな感じも受けました。

細身で背も高く、笑顔がとても可愛くてチャーミング~、かなりのイケメン。
こらから次第では2代目キーシンと呼ばれる日も来るかなという希望も大いにあるでしょう。
数年後には、CDも買わず、サインももらわなかったおばちゃんを「しまった」と思わせてほしいと思います! 
帰りの地下鉄で乗り合わせた知り合いの先生が、「素晴らしかったねー。私、CDにサインをもらって、しっかり握手もしてもらったのよ」と興奮さめやらぬ様子で話いたことを付け加えておきますね。

画像はキタラホールの中庭です。
b0083048_038214.jpg


館野泉さんの演奏会の感想は近日中に書きます~。
[PR]
by yyuh6 | 2008-06-23 00:43 | ピアノ・音楽雑記