2006年 06月 06日
遠藤郁子さんの演奏会
地元 札幌出身のピアニスト 遠藤郁子さんのリサイタルに行ってきました。
前回は札幌コンサートホールの「大ホール」だったので後ろ姿しか見ることができず、演奏はベートーヴェン「熱情ソナタ」が止まってしまうのではないかと思うほどの出来、それでも幻想的なステージを堪能してきましたが。。
あの頃の遠藤さんは、松本サリン事件で被害に遇われた河野さんの奥さま澄子さんのために病室にピアノを持ち込み演奏されたことなどから「癒しのピアニスト」と言われるようになり、とてもお忙しくしてらした頃だったと思います。
その時のいきさつは此の本に詳しく書かれています。
意識不明のまま植物状態の澄子さんの脳波はほとんどフラット状態、でも耳だけは聞こえていたそうです。そんな澄子さん、遠藤さんのCD聞くと表情が柔らかくなり指もふぁっと開くよ
うで、始めて声を出されたのも遠藤さんのCDを聞いていらした時だったとか。
此の本のあとがきに「どんなことでも強い信念をもって続けてゆけば、十年後にはなんらかの実をつけるものだと感じます」と書かれてありますが、遠藤さんの十年後の実が先日の演奏会だったのでは思えてなりませんでした。こんなことを言っては大変失礼ですが、本当に驚きました。とても素晴らしい演奏でした。
遠藤郁子さんは1944年生まれ、すでに還暦を越えていらっしゃいます。
遠藤郁子さんと言えばショパン、長い間ポーランドに住まわれてらして、ショパンコンクールの特別審査員もつとめていらっしゃいます。
まずこのプログラムを見て「ラヴェル」を弾かれることに少なからず驚きました。そのラヴェルの物凄い迫力、完璧さに圧倒されてしまいました。プロのピアニストのすざましさを目のあたりにし、実は帰りにサインを頂けるという光栄に預ったのですが、遠藤さんに見つめられると何も言うことができませんでした。「素晴らしかったです。お疲れさまでした。」こんな言葉が陳腐に聞こえるとさえ思えたのです。私はただ深く頭を下げました。 初夏のステキな1日でした。
前回は札幌コンサートホールの「大ホール」だったので後ろ姿しか見ることができず、演奏はベートーヴェン「熱情ソナタ」が止まってしまうのではないかと思うほどの出来、それでも幻想的なステージを堪能してきましたが。。
あの頃の遠藤さんは、松本サリン事件で被害に遇われた河野さんの奥さま澄子さんのために病室にピアノを持ち込み演奏されたことなどから「癒しのピアニスト」と言われるようになり、とてもお忙しくしてらした頃だったと思います。
その時のいきさつは此の本に詳しく書かれています。
意識不明のまま植物状態の澄子さんの脳波はほとんどフラット状態、でも耳だけは聞こえていたそうです。そんな澄子さん、遠藤さんのCD聞くと表情が柔らかくなり指もふぁっと開くよ
うで、始めて声を出されたのも遠藤さんのCDを聞いていらした時だったとか。
此の本のあとがきに「どんなことでも強い信念をもって続けてゆけば、十年後にはなんらかの実をつけるものだと感じます」と書かれてありますが、遠藤さんの十年後の実が先日の演奏会だったのでは思えてなりませんでした。こんなことを言っては大変失礼ですが、本当に驚きました。とても素晴らしい演奏でした。
遠藤郁子さんは1944年生まれ、すでに還暦を越えていらっしゃいます。
まずこのプログラムを見て「ラヴェル」を弾かれることに少なからず驚きました。そのラヴェルの物凄い迫力、完璧さに圧倒されてしまいました。プロのピアニストのすざましさを目のあたりにし、実は帰りにサインを頂けるという光栄に預ったのですが、遠藤さんに見つめられると何も言うことができませんでした。「素晴らしかったです。お疲れさまでした。」こんな言葉が陳腐に聞こえるとさえ思えたのです。私はただ深く頭を下げました。
by yyuh6
| 2006-06-06 15:17
| ピアノ・音楽雑記